「もうひとつの土曜日」浜田省吾(石原さとみ)
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 Published On Nov 14, 2022

1985年5月22日に発売された浜田省吾の18枚目のシングル「LONELY-愛という約束事」のB面に収録。
表題曲も愛について歌うバラードで、オリコン週間ランキング16位を獲得。
再リリース盤の時には、両A面シングルと変更したほど『もうひとつの土曜日』は、浜田省吾の代表的なバラードのひとつといわれており、多くのアーティストがカバーしていることでも有名。


作詞・作曲:浜田省吾
編曲:板倉雅一

この曲の魅力は、メロディや浜田省吾の声もあるが、なんといっても”歌詞”が素晴らしいこと。
浜田省吾は言葉をとても大切にしており、きっちりと言葉を伝えることを重視して歌っているので、特にバラードではその魅力が十二分に発揮されている。

『もうひとつの土曜日』は、浜田省吾が初めてオリコン1位を獲得した2枚組アルバム『J.BOY』のDISC1の12曲目にも収録されている。

浜田省吾が曲を作ったきっかけ、についてこう話している。

「僕の知っているどうしようもない男に恋した女の子がいるのね。
その子を見ていて、書いた曲。
女の子ってなんか誰かを好きになると、周りが見えなくなるっていうの?
「こんなにいい子なのに、なんであんなくだらない奴のこと好きになるんだろう」って。ひょっとしたらもっといい人に出会えるチャンスがあるのに、全部閉ざしてしまうでしょ。
ちょっとふり向いたら、ホントに、その子のことを愛してくれて大切にしてくれる人がいるのに、みたいな。
そんなことが身近にあって、書きはじめたんです。」

曲の主人公の男性には、ひそかに好きな女性がいる。それが、今はまだ友達でしかない”君”だ。しかし、”君”にはすでに付き合っている男性がいる。
幸せに暮らしているなら仕方がないと思えるが、男性はダメな男のようで、”君”をほったらかしにしたままであまり会えないのだろう。

 この週末の夜は おれにくれないか? 
 たとえ最初で最後の夜でも

”君”がこのまま悲しい週末を迎えるのなら、「その時間を僕にくれないか」と提案する。
いつもの切ない週末じゃなく、もうひとつの土曜日を僕と過ごそうと・・・
最初で最後の夜ということは、ここで主人公にとって覚悟を決めた夜だということが分かる。

 子供の頃 君が夢見てたもの 
 叶えることなど出来ないかもしれない 
 ただ いつも傍にいて 手をかしてあげよう 
 受け取って欲しい この指輪を 
 受け取って欲しい この心を

主人公が決めた覚悟。それは、”君”にプロポーズをするという覚悟。
小さい頃から一緒だったからこそ、恋愛感情にはならなかったのかもしれないが、ここではっきりと想いを伝える。
”君”のために側にいてあげるからと女性にとってはうれしい言葉。
歌の始まりから終わりまでは長い時間が流れているのだろう。少しずつ深まる思いを純粋に綴った歌詞。

この告白がどういう結末になるかはわからないが、幸せになってほしいとただ願ってしまう。


#もうひとつの土曜日
#石原さとみ

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