第83回地球研市民セミナー「熱帯泥炭地域における地球温暖化と現地の問題 日本の消費者のリモート・レスポンシビリティ」
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 Published On Apr 14, 2022

【日時】2022年2月17日(木)17:30-19:00
【講師】
甲山 治 准教授(総合地球環境学研究所 / 京都大学東南アジア地域研究研究所 「熱帯泥炭地域社会再生に向けた国際的研究ハブの構築と 未来可能性への地域将来像の提案」プロジェクトリーダー)
【聞き手】
三村 豊 研究員(総合地球環境学研究所)

インドネシアやマレーシアには広大な熱帯泥炭地が広がっており、膨大な土壌炭素を保持しています。
熱帯泥炭地は泥炭湿地林と共存して発達してきましたが、アブラヤシやパルプ材のプランテーション開発による泥炭湿地林の伐採・排水によって土地の乾燥が進んでいます。

泥炭地が乾燥すると微生物による分解が起こり、泥炭火災のリスクが高まります。
それらは膨大な炭素を大気中に放出することから、地球温暖化への影響が懸念されています。

また、泥炭火災は森林や農地を焼くだけでなく、ヘイズ(煙霧)を引き起こし、
周辺国を含む広い地域で大気汚染による呼吸器系疾患や空港閉鎖などの経済損失を発生させるなど社会的な問題となっています。

講演では、ステークホルダーと協力しておこなっている熱帯泥炭地の再生活動を報告するとともに、
アブラヤシ油やパルプ製品を輸入している日本の消費者のリモート・レスポンシビリティ(海外サプライチェーンに対する行動責任)も紹介します。


00:00:00 主催者挨拶
00:03:54 講演
00:53:39 対談

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